「今までのアフターケア、どうしてましたか?」とお聞きすると、よく耳にするのは、市販されている塗り薬。(●ラギノール、●ロナリン、●●マイシンなどなど)
日本では抗菌薬・ステロイド、麻酔成分含有薬など、種類も多く手に入るので、タトゥーのアフターケアに一般的になっているのも事実です。ただ、やはり薬というものは効果もすぐに現れますが、副作用もあります。正しい理解でお使いいただきたいので、取り上げてみました。
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●その1/抗生物質とは?
※〜マイシン、ペニシリンなどの名称が入っている薬効成分がそれにあたります。
菌の増殖に必要な代謝経路に作用し、細菌の発育を抑制する働きがあります。
感染症で化膿している部分などにはおすすめしますが、タトゥーなど傷ができただけの健康的な皮膚にアフターケアとして継続的に使うことはおすすめできません。なぜなら、良い菌までやっつけてしまうから。
タトゥー箇所の治癒を促すのに、良い菌を殺すことは逆効果です。つまり抗生物質の使用は、化膿した場合のみ、が正しい使用だと考えます。
事実、 日本では皮膚の病気だけではなく、風邪などでも抗生物質・抗菌薬の処方が一般的になっており、耐性菌(薬が効かない菌)の発生が問題視されています。耐性菌は、現代の医療でも対処が困難とされているのです。(厚生労働省でも警鐘しています)
タトゥー箇所の傷は、皮膚表面のごく浅い範囲の損傷。転んでできた傷よりも、傷の状態としては軽く、皮下の深めからできた傷と比べると、腫れや感染も起こりにくいと考えられます。
「タトゥーを入れたから何か塗っておかないと!」の感覚で、健康な人が抗生物質を塗り続けることはむしろリスクかもしれません・・・
第2回は・・・「ステロイド」について取り上げます!(予定、乞うご期待!)
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