タトゥーは、インクを針で皮膚に流し込む行為です。言ってしまえば、人体にとっては「異物」なわけです。大変まれですが、インクにアレルギー反応を起こしてしまう人も。特に「赤」は、その反応が出やすいとも言われるため、調査してみました。
「赤インク」のアレルギーについて
■どれぐらいの割合か?
一説では、数パーセントとも言われます。100人のうち、数人は何かしら反応が出る可能性があります。
※しかしある意味、しょうがない部分もあります。タトゥー自体が人体にとってトラブルを引き起こすような行為。インクアレルギー出る方もいることも了承の上、自己責任で施術を受けましょう!
■いつ発症するか?
いつ発症するかは様々のようです。
・入れた直後
・数週間または数年後
・数十年後
何かしらの病気にかかり、その際にアレルギーを発症する人もします。
■徴候
ほとんどの場合、 インクへのアレルギーは、特定の色に対して起こります。どの色でも起こりえますが、一般的に「赤」が多いと言われます。
1色のインクの箇所に、以下のような症状が現れることがあります。
・治りの遅さ
・赤みと腫れ
・かゆみ
・小さいニキビのようなぶつぶつ
・盛り上がったうろこ状の斑点
・深いしこり
・水疱(水ぶくれ)
・皮膚の剥がれ落ち
・汁が出る
※引用元:米国皮膚科学会
TATTOOS: 7 UNEXPECTED SKIN REACTIONS AND WHAT TO DO ABOUT THEM より
【以下、赤インクでのアレルギー症状の写真です。ご覧になりたくない方は、スキップをお願いいたします。🙏】
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※写真引用元:
Operative Treatment of Severe Allergic Reactions to Red Tattoo Dye: Presentation and Comparison of Possible Surgical Procedures in Seven Patients
∟ 重篤なインクアレルギーで、手術を行なった症例の海外論文
■赤インクにアレルギー反応が多い理由
インクの赤色とのアレルギーの因果関係は、まだまだ世界的にも研究段階です。が、タトゥーインクに限らず、赤く着色された食品やアイシャドウなどのメイクアップ商品でも、赤の色素にアレルギー反応が出やすい方が多いのが事実です。
例を出すと、コチニール色素(日本表示名:カルミン)は、昔から使われいる色素ですが、一方でアレルギーを引き起こす成分でもあります。もし、今までで、着色された食品やメイクアップ商品でアレルギー反応が出たことがある方は、タトゥーのインクでも可能性はゼロではない、と思ってもらったほうがいいかもしれません。(その場合は、タトゥーをお願いする時に彫師さんに相談しましょう!)
■アレルギーかも?と思った時は?
特に注意が必要なのは、タトゥーを入れてしばらく経つのに、腫れや赤み、水ぶくれなどの症状が続く時です。その時は、皮膚科で診てもらうことをおすすめます。ステロイドなどを処方してもらい、状態が落ち着くことを待ちましょう。
■アフターケアクリームは使える?
アフターケアクリームは、腫れや赤み、水ぶくれなどアレルギー症状が強い時は、使用しないことをおすすめします。アレルギー反応が強く出ている時は、何を塗っても肌が受け付けない場合もあります。何かを塗り込もうとせず、皮膚科での診療を受けて、肌が落ち着いてから使用しましょう!
(最後に・・・)
繰り返しますが、タトゥー自体が人体にとってトラブルを引き起こすような行為です。その点からも、彫師さんの経験と知識はありがたいものです。自身の皮膚を任せて一生残るからこそ、彫師さんとの信頼関係はとっても大切。
本当に“プライスレス”です!😭