アフターケアにステロイド?

アフターケアにステロイド?

「今までのアフターケア、どうしてましたか?」とお聞きすると、よく耳にするのは、市販されている塗り薬。(●ラギノール、●ロナリン、●マイシンなどなど)

日本では抗菌薬・ステロイド、麻酔成分含有薬など、種類も多く手に入るので、タトゥーのアフターケアに一般的になっているのも事実です。ただ、やはり薬というものは効果もすぐに現れますが、副作用もあります。正しい理解でお使いいただきたいので、取り上げてみました。

その中でも今回は・・・ステロイドについて解説します。

 

 

●ステロイドとは?

 ステロイドとは、体内で作られるホルモンの成分を使用した成分です。様々な病気に使われ、アレルギー症状や炎症を抑える働きが強いため、皮膚炎の治療に使われることが多い薬剤です。

ステロイド成分配合の薬剤(●ラギノールなど)は、ドラッグストアでも簡単に手に入るため、タトゥーのアフターケアとしてお使いになっている方もいらっしゃいます。

ステロイドは効果の強さによっても5分類されています。(図参照)

※市販されているものは、strong(強い)から下のものになります。

 

 

通常、副作用の懸念から、ステロイドの使用は5~6日と定められています。タトゥーのアフターケアとして長期に渡って使用したり、皮膚吸収しやすい部位(腕や背中)に使うと、副作用が心配されます。

ステロイド使用での副作用

・皮膚が萎縮して薄くなる

・赤みが出る

・感染症にかかりやすくなる

・乾皮症(極度な乾燥)

 

皆さんもよくご存知、「●ラギノール」にはステロイド成分が配合されているものが一般的で、さらに、麻酔成分「リドカイン」も含まれています。そのため一時的には、施術後の痛みや赤みも抑えられ、また数日後から始まるかゆみも緩和されたように感じます。

しかし、タトゥーのアフターケアとしては強すぎる成分です。長期間の使用は皮膚への副作用が懸念されます。

1度ではなく2度・・・と、同じ箇所にタトゥーを彫っていくなら、皮膚の状態を健康に保つことはとても重要なことです。(そのほうが、彫師さんも続きが彫りやすいに決まっている!)

 

結論、、、ステロイド剤は、本来の用途の通りに、皮膚アレルギーや炎症が強い時のみに使っていくようにしましょう。

本来、●ラギノールは、痔のお薬ですので用途も違います・・・

 

(施術後、異常な症状がなければアフターケアは、「Inkアフターケアクリーム」で!)

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