※アメリカでは43歳(1980年以降に出生)の約40%がタトゥーを入れているという統計もあります。
米国皮膚科学会(AAD)は、皮膚の健康のためにタトゥーやタトゥー後のスキンケアも含め最適なアドバイスを発信しています。
そんな米国皮膚科学会が推奨する「タトゥーケアのアドバイス」ついてご紹介します!
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その1)タトゥーはほくろの場所を避けていれること
タトゥーをほくろ(黒色調の皮膚)箇所にいれると、いわゆる皮膚ガンである悪性黒色種(メラノーマ)であるかの判断が困難になるというもの。白人の発生率が最も多く、日本人では10万人あたり1-2人あたりの低い発症率ですが、注意が必要です。
その2)(ワセリン基材ではない)保湿剤を使うこと
タトゥーのアフターケアには、ワセリンが一般的でしたが米国皮膚科学会はワセリン基材の製品はインクの色褪せの原因となるということを指摘しています。ワセリンは石油からの精製物。ベッタリの肌を覆うことで、埃などからは守ってくれますが、ヒール期間のタトゥーには、ワセリンが水分や細菌まで閉じ込めてしまうことを指摘している専門家もいます。
ワセリン基材ではないローションやクリームなどを使うのがおすすめです。その点、アフターケアクリームはタトゥー肌にぴったり!
ただし、リップやアイラインなどの粘膜のケアにはインクの褪色の懸念はあるものの水分で流れてしまうため適してませんので、ワセリン基材のものを使いましょう。
その3)紫外線からタトゥー肌を守ること
紫外線は、タトゥーをしていない人でも皮膚がんを引き起こす原因になることが懸念されているぐらい、人体に影響があるものです。タトゥーが入っていれば皮膚への影響はなおさら、です。
インクの色にも影響を与え、変色、褪色の原因になります。しかも濃い色のインクほど、紫外線の熱を集めてしまう傾向に。夏の露出は日焼け止めを塗るなど、しっかり対策をしましょう。
その4)タトゥー箇所に異常があったら皮膚科医に相談すること
これはなかなか日本ではハードルが高いかもしれません。しかしひどく化膿したり、じゅくじゅくがいつまでも治らなかったりしたら、躊躇せず皮膚科でみてもらうようにしましょう。診察を受けることで、抗生剤やステロイド剤など、最適の薬剤を処方してもらうことも治癒を早めるポイント。自己判断の間違った薬剤の使用は、症状を悪化させる場合もあります。