感染症とアレルギーについて

感染症とアレルギーについて

いろいろとタトゥー後の肌に関するご相談やご質問をいただくのですが、重篤度が高いものについては、ピックアップしてお伝えしようと思い、ブログにしました。

タトゥーのトラブルって病院にも行きにくいこともあり、(もちろん行ってください!と勧めますが)しっかりご覧いただけると幸いです。

アフターケアクリームを使える、使えないレベルではなく、生命にも関わるその前提の大切な話でございます。

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「感染症について」  

細菌感染症

タトゥーを入れたあとは、赤みや腫れが出て、タトゥー部位から滲出液がにじみ、それから、からぶたができて、かゆくなったり、剥がれたりしていきます。これは、皮膚が回復しているプロセスである証拠です。

しかし!

以下の症状がある場合は、皮膚のバリア機能をやぶり病原体に侵された状態、つまり細菌感染症の可能性が高いので、症状を悪化させないためには、病院に行くことをお勧めします。

 

AAD(米国皮膚科学のレポートより引用)

・赤み:消えず、濃くなったり広がったりする

・痛み:治らず、悪化する

・発熱

・寒気や震え

・タトゥー部の化膿

・タトゥー部のただれ

 

「アレルギーについて」  

稀にですが、インクにアレルギーがある方もいらっしゃいます。

しかも、すぐに発症する方もいれば、数週間〜数年後、もしくは何かのタイミング(薬を飲み始めたなど)で起こる方も。

ちなみに、以下の方には特に起こりやすいと言われます。

・HIVの抗レトロウイルス治療(ヒト免疫不全ウイルスの増殖を体内で阻害する薬物を投与)を開始する。


・人工関節置換術を受けた場合

インクは、特定の色にアレルギーを起こすことが多く、どの色でも起こりえます。(赤が多いと言われるようです)

下記、こういう症状があったらアレルギーの可能性が高いです。

AAD(米国皮膚科学のレポートより引用)

・赤みと腫れが続く
・かゆみ
・小さなニキビのようなぶつぶつ
・盛り上がったうろこ状の斑点
・深いしこり
・水疱
・皮膚のかさぶた、または剥がれ落ち
・患部から漏れる水っぽい液体(じゅくじゅく)

 

このような症状があったら、早めに病院にいくことがお勧めです。

症状が重い場合は、今後タトゥーをさらに入れるのはNGです。

可能性が疑われる場合には、必ず入れる前に彫師さんに相談の上、決めてもらうようにしましょう。(パッチテストなどを推奨)

タトゥーを入れるのは自己責任です。間違いなく体質によってはリスクがある行為でもあります。自身の体質をよく知り、相談できる(信頼できる)彫師さんにしっかり話をした上で入れることをお勧めします。

※重ね重ねお伝えしますが、もし感染症やアレルギーの症状に当てはまる方は、必ず医師の判断に従いましょう。

 

 

 

 

 

 

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