タトゥー後の「かゆみ」の正体と対処法。

タトゥー後の「かゆみ」の正体と対処法。

タトゥー後にかゆみが出るのは、肌が必死に“傷を治そうとしている”から。

タトゥーを入れることは、皮膚にとっては“たくさんの小さな傷”を入れることと同じ。治癒プロセスの中で起こる3つの理由が重なって、かゆくなります。

 


① 神経が修復される途中で“かゆみスイッチ”が入りやす

タトゥーでは針が皮膚に微細な傷をつけます。

すると…

  • 神経の先端が一度ダメージを受ける

  • 再生&つなぎ直しが始まる(これが自然な修復)

この「神経の生え変わり」中にかゆみ神経(C線維)が敏感になるため、
軽い刺激でも“かゆい!”と感じてしまいます。


② 傷を治すために“炎症シグナル”が出るから

体は傷を治すために、修復物質を送り出します。

この時に出る

  • ヒスタミン

  • IL-31

  • TSLP

などが かゆみを引き起こす化学物質

つまり、
かゆみ=治ろうとしているサイン


③ 肌のバリアが弱り、乾燥しやすくなる

タトゥー直後は、皮膚のバリア(角質層)が壊れています。

  • 水分が逃げやすい(TEWL増加)

  • 外からの刺激に敏感

  • ちょっと触れただけでも“かゆみ神経”が反応する

特に乾燥は
かゆみを一気に増幅させる最大の原因

だから、しっかり保湿することが大切なのです。

 

 

じゃ、痒み止めでいいの?と思われるかもしれませんが、

タトゥー後の治癒は数週間かかります。

痒み止めはあくまでも対処的に1−2日までの使用が推奨されています。

(副作用も考えられるので)

 

だからこそ、「アフターケアクリーム」がおすすめです。

おすすめの使い方ポイント↓

 

 乾きを感じたら「こまめに塗る」がベスト!

かゆみは 乾燥がガビガビに進んでから塗ると遅い

少しでもつっぱり感を感じたら塗る
✔ 入浴後5分以内はゴールデンタイム
✔ 外出前に軽く塗っておくと摩擦対策にもなる

 

入浴後の保湿は絶対(かゆみ防止に強力)

 

お湯・汗でバリアはさらに弱っている。

✔ シャワー後に軽く水分を拭く
✔ タオルで押さえるように(こすらない)
アフターケアクリームをたっぷり(白くなるぐらいOK

これだけで寝る前の乾燥対策になる。

 

かゆみが出てしまった時は、まず冷やしてから保湿

冷却 → 神経の興奮が下がる
その後の保湿効果が高まる。

保冷剤をタオルで包んでから皮膚にあてる
冷やしてからアフターケアクリームを塗る


アフターケアクリームでの保湿の役割とは、タトゥーを守る“バリア”を作ること。それを皮膚が回復する”ヒール期間(約3週間)”は続けること。それが、かゆみ・炎症・色飛びを防ぐために大切な方法です。

 

これがオロナインやボラギノールなどの強い薬剤を3週間も使うと、良い菌まで殺してしまい、逆に肌荒れ→かゆみ悪化を起こす原因になってしまうこともあるので、注意が必要です。

 

乾燥シーズンも最高のタトゥーに仕上がりますように。

 

 

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