タトゥーを入れてその日の夜、もしくは翌朝、フィルムを剥がしたら・・・「うわっ!」というぐらいドロドロになっていませんか?
(注:その方の体質はもちろん、タトゥーの彫り方、部位、サイズなども関係してきますので、なかなか全てのが同じ状態ではなく、ドロドロにならない方もいらっしゃいます)
このドロドロの正体は、皮膚から出た「汁」と「インク」が混じったもの。この皮膚からの「汁」というのは、浸出液(しんしゅつえき)と呼ばれる、組織や細胞からしみ出た液体のこと。傷の治癒にとても大切な役割があります。
【浸出液の役割】
・傷の治癒を助ける
・細菌やウイルスなどの外敵から傷口を守る
この時、早くこの状態をどうにかしたいと、何か市販の薬剤(抗菌剤やステロイド剤など)を塗ってしまうのは、化膿しているわけでも、過剰にかゆみや赤みがアレルギーのように出てしまっているわけでもないので、ちょっと違います・・・
頑張って治そうという身体の機能を阻害してしまうことにもつながるので、何も塗らない、できるだけ触らないようにしたほうが一番です。(痛いのはグッと我慢です)
保湿をするアフターケアクリームもまだこの時は、必要ありません。
施術後から2日目ぐらいから、浸出液が出て湿っていた傷口(タトゥー箇所)は徐々に固まり、少しずつ硬くなっていき傷を保護します。見た目はわからなくても、色のついた部分がガサっとした手触りに変わります。いわゆる「かさぶた」状態に変わっていきます!
3日目になると、そのガサっとした手触りは目視できるぐらいに。ラインがひび割れて見えたりします。(この時点のひび割れは、誰もがそうなので問題ないです!)
そうなったら、アフターケアクリームで、その「かさぶた」を保湿しましょう。
補足:
ちなみに・・・フィルムの中の「ドロドロ」は皮膚に張り付いたままだと、雑菌が増えてしまう原因になってしまうので、フィルムを剥がしたら(施術日の夜もしくは翌朝)シャワーで優しく洗い流してタトゥー箇所を清潔に保つことが重要です。
※フィルムに関しては、数日後に剥がすことを推奨しているものもあります。いつ剥がしたらいいかは、彫師さんに聞きましょう。