人体は摩訶不思議です。タトゥーのことになると・・・”もっと”です
多くの人は「タトゥーは一度入れたら変わらないもの」と思いがちですが、実際には皮膚の下で常に変化し続けています。
ミシガン大学免疫学・皮膚科教授の Johann Gudjonsson 氏 も、
「タトゥーは以前考えられていたよりもずっと動的である」と語っています。
その理由は、免疫細胞のひとつである マクロファージ の働きが関係します。マクロファージは、体に入ってきた「異物」を食べて、体を守ってくれる細胞です。
タトゥーのインクも異物として見なされ、マクロファージに取り込まれます。
でも、インクは分解できないため、マクロファージの中にずっと残ります。
やがてマクロファージが寿命を迎えると、抱えていたインクが外に出てしまいます。
すると、別のマクロファージがそのインクをまた飲み込みます。
この「受け渡し」が繰り返されることで、インクは皮膚の中に長くとどまり、タトゥーが消えずに残り続けるのです。こうして昔入れたタトゥーは色が薄くなったり、ラインがぼやけたりして、入れた当初とは違って見えていきます。
(入れた直後はパキッとした印象だが、時間と共にラインやぼかしが滲んだり、全体的に色が薄くなった印象に。)
ただし、インクの質や量によってはマクロファージが処理しきれず、体が「異物」として反応し続けてしまうこともあります。
色や体質によってはインクが定着しにくい方もいらっしゃいます。
「赤の部分が入らないので3回お直しをお願いした」とおっしゃるお客様もいました。ですが、どんなにお直しを重ねても、どうしても馴染まない色もあります。
それは「生きている細胞に、針でインクを流し込み、絵を刻む」というタトゥーの特性ゆえ。頻繁にお直しするのではなく、タトゥーとはそういうものとして捉えるべきです。
だからこそ、一人一人違う魅力や個性が生まれるのです。。。
あなたのタトゥーは、あなただけの最高の芸術ですから。
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